茶番あふれる世の中にある本質をMBA人事と見抜く

ほんしつめがね

転職の教訓

人事が転職しようとして有料人材紹介が信じられなくなった経験

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こんにちは、しば(@sibambajinji)です。

今回は転職について起きた出来事と注意点をお伝えします。

想定読者は「人材紹介ってどうなの?」と言う疑問がある方です。

転職は人生の岐路、誰もが慎重になるタイミングです。ぼくも同じです。

そして知識がない。これは転職というものの性質だと思いますが、数をこなす人は日本ではそこまで多くないと言われています。

戦後の高度経済成長時代から終身雇用などという言葉があったように、日本では一社で一生勤め上げるみたいな考えがどこか美徳とされてきました。

30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。

年代別の転職回数はどのくらい?

この引用の記事データでは50代でさえ、転職回数が1回以内は50%以上、6回以上は2%未満と半分の方が定年近くまで同じ会社にいます。

もちろん転職にはリスクが伴います。転職回数が多いことが良いという話は今回はしませんが日本はそうした傾向にあるというところです。

結果的に転職の回数が多い人間は”問題あり”と世間は見てくる傾向があります。

そんな数少ない転職活動の機会は、人材市場でビジネスを営む企業にとっては格好のビジネスチャンスなのです。

転職の経験が少なければ少ないほど、転職エージェントや求人サイトの情報に振り回されることになります。

ぼくは人事を10年以上、採用を中心に行い仕事で有料職業紹介(人材紹介の資格)の免許も取ったことがあります。

そして現在までの転職回数は計7回。年齢と回数を考えれば1%未満くらいの存在です。

そんなぼくが実際に失敗した数ある転職活動の1つをご紹介します。

ぼくは何度も転職に失敗する中で、お金を払い正しい情報やアドバイスをもらいながらコストをかけて転職活動を試みます。

今回はそのお話です。

有料人材コンサルタント出会い

転職の方法は今では無数に増え、Twitterでも転職出来る時代になりました。

転職の手段を分ける大きく4つになります。

<転職の手段>

1:求人広告(企業HP含む)を選んで自分で応募

2:知り合いを通じて応募

3:人材エージェント(ヘッドハント含む)を通じて応募

4:ソーシャルメディアを使い応募

基本的にこのどれかにおさまります。

20代だったり転職の経験が少ないと1の求人広告を使います。ぼくが見てきた転職者の方達は人材エージェントの使い方を知らない場合が多かったです。

転職の回数を重ねたりすると転職エージェントを活用し、情報収集を任せて自分のペースで良い企業を選びながら進めるイメージです。

さらに上級者となれば、ヘッドハンターから声がかかったりダイレクトリクルーティングという企業が直接オファーを出してきたりと優位にことが進みます。

いずれの手法であっても、自分の市場価値が天秤にかけられます。

いくら色々な手法を把握していても、まず自分の市場価値が高くなければ相手にされにくいのが転職市場のシビアなところです。

笑えることに、ぼくは1〜3全てで転職のミスマッチを経験していました。

人事として5,000人以上の方と面接してきていた経験はあったにも関わらず、自分のことはなかなか客観視して考えられないのが転職ではないかと思います。

だから、学習をしたつもりで転職に”コスト”をかける選択をします。

転職市場は企業間でお金(広告費や手数料)が発生するため、求職者は基本的に全てサービスは無料です。

ぼくたち転職者が1名入社が決まれば、例えば500万円の年収だった場合

175万円(相場は年収の30%前後)が紹介会社に支払われます。

採用決定者の初年度理論年収が500万円の場合、紹介手数料はその35%にあたる175万円になります(別途消費税が必要です)。

理論年収から算出する紹介手数料の計算方法

だから色々なサービスがあの手この手で求職者を誘い自社のデータベースに登録させようとするのです。

という利害関係者のバイアスがかかるので、第三者の目が重要になります。

第三者とはその利害の外にいる人物です。

その上で適切にアドバイスをしてもらえる人です。ぼくが今回探していたのはこの第三者でした。

ある時メルマガで有名出版社の転職本の著者のセミナーがあると連絡がありました。

5,000円の料金設定でしたが、転職のセミナーは無料の場合人材紹介会社の登録前提だったりするので少し説得力がありました。

単純に転職の知識を高めたい、お金を払っても勉強したいと考え参加しました。

セミナーの内容自体は、そのコンサルタントの経験則によるアドバイスが中心で多少は勉強になりました。

後日その講師からセミナー参加者のみ、本来有料のコンサルティングを1度無料で実施しますとのこと。

転職で人材紹介エージェントではない方に、転職の相談をできる機会は初めてで興味を持ちます。

話を聞くとその方も結局人材紹介エージェントは生業の1つとしてあるが、「転職を勧めない」をコンセプトとしてアドバイスをしているとのこと。

そのコンセプトに惹かれたことと、「利害関係のない第三者」を探していたぼくは有料のコンサルを申し込むことになります。

転職市場に関わる色々な人たち

ぼくの当初の相談は、MBAを学んでいた時期だったのですがメンタルがかなり消耗していたので正直今にでも転職がしたい気持ちを相談していました。

ぼくは性格上人を信じやすい。

その人にも素性や悩み全て打ち明けて、的確なアドバイスがもらえるように情報を共有していきました。

過去の苦い経験も今の悩みも全て。

その時のアドバイスは「卒業した後が良い」というもの。

ぼくも半分そう思っていたので、現職を本当に我慢して続けることを選びました。

卒業したらぼくがしっかり紹介してあげたり出来るから

根拠はないものの、そう言ってもらえたのは希望に感じました。

転職で悩み苦しんでいる人間からすると次の転職についての光を見せられると非常に脆い。

ぼくはその人の言葉を頼りに月額の会費とは別に何回も有料のコンサルを受けることになります。

ただ毎回アドバイスの内容は代わり映えはなく、ドラマを見て勉強するようにと指定のドラマを教えられたりもしました。

さらに、月一で転職者の勉強会があるというのでそこにもお金を払って参加。

その場に集まっているのは転職の悩みを抱える数名。コンサルの方が用意したお題を話しディスカッションをして解散というものでした。

中にはそのコンサルと同じビジネスモデルを目指そうと弟子のような方も混ざっていました。

不安だけ煽られて身のある会ではなかったのを覚えています。

その後ぼくは、仕事とMBAで追い詰められ適応障害の状態になりました。

MBAのクラスメイトと仕事の相談しただけで泣いてしまうほどに。

その時クラスメイトはぼくの異常に気づき、「卒業までの数ヶ月を無理するのではなく行動した方が良い。」

それまでぼくはコンサルのアドバイスを守ろうとなんとかやっていましたが限界に近かったのだと思います。

そんな時に、クラスメイトが別の意見を言ってくれて少し肩の荷がおりました。

ある時コンサルの方との面談を重ねて色々な本音に近いことを聞けるようになった時「この面談」の意味も教えてくれました。

求職者の方とコンタクトを取り続けているのは、次の本のネタにするためでその代わりに安価でアドバイスをしているとのこと。

ぼくたちの悩んだり苦しんでいたのは彼の書籍のコンテンツとして育てられていました。

そしてそうしたコミュニティビジネスの話もしてくれました。

その方が言うには、一般的には書籍を出して名前を売ってコミュニティを作り会費を集めていくようなステップだそうです。

本当に求職者の集客には様々な方法があります。しかし、ほとんどの紹介会社がスカウトサービスを利用し、レッドオーシャンのマーケットで集客争いをしているような現状です。他の手法を地道に試してきた企業は、独自のノウハウを積み上げ、圧倒的に低コストで優秀な求職者を安定的に集客しているのが事実なのです。


【最新版】求職者の集客に苦戦していませんか?人材紹介の求職者集客方法まとめ

ぼくはここで、彼と線を引きました。

信じたバイアスがあったので、意味不明なドラマ紹介(寅さん等)や薄いアドバイスも何か意味があると思っていましたが。

一瞬で覚めました。

残念なことに半年付き合ってきて、結果的に親身に将来のことを考えてはもらえなかったようです。

当然市場価値が高ければそんなこともなかったかもしれませんが、ぼくは転職の失敗事例として囲われていた気がしてとても気持ちが萎えました。

またか

そんな気持ちで自力での転職活動に切り替えたのです。

正直全ての方がこんなパターンじゃないはず、それは事実です。しかしこう言う人も潜んでいるのが転職市場です。

独立したコンセプトやポジションがどれだけ素晴らしく魅力的でも、ぼくたちは商品扱いされます。

振り回される転職弱者

「世界31カ国における人材の需給効率調査」によると、日本はミスマッチ率が高くて「最も人材が探しにくい国」とのこと。企業が求めているスキルと、実際に求職者が持っているスキルとが大きく乖離しているようなのです。

「世界一の人材ミスマッチ国」は日本だった!

個人が千差万別であるように、企業も同様です。

そして互いに必要なものを理解していないのが転職活動です。

必要なものとはスキルや経験、カルチャーマッチなど複数の要素の組み合わせ。

さらにぼくたち転職者は企業を自ら探すことは難しいので、何か媒体に頼る必要がある。

この隙に人材紹介のビジネスが成立しています。

そして人が動けば高額なお金も動きます。そこには色々な考えを持った企業や人が集まるのです。

一般的なビジネスは原価がかかりますが、人材紹介は原価がかかりません。

飲食業界であれば数%の利益率が人材紹介であれば50%を超える場合もあります。

簡単に言えば美味しいビジネスモデルなのです。

人材紹介事業は非常に高利益率を誇るビジネスモデルです。年収の30%が業界平均の採用フィーです。仮に500万円の人が入社すれば、150万円の売上です。そのうち、人材の集客や求人開拓に使用した費用を差し引いた額が粗利益となります。高くて7割、低くても40-50%の粗利益率を出している紹介会社が多いようなので、かなりの高利益率なビジネスが人材紹介といえます。

【最新版】人材紹介と人材派遣の違いについて徹底解説

ぼくが受けた有料コンサルもその1つ。

大義名分の皮をかぶり転職者の失敗を使って自分をブランディングしていく。そんな人でした。

そんな中で無防備に業界に関わっている人に無防備で頼らないでください。

ぼくと同じ過ちを繰り返さないようにここに記しておきたいと思います。

ではどうすれば、転職をうまく進められるのかと言うと、これはぼくも含めた転職弱者の戦略ですが

・絶対にパートナーだと思わない

・自分の価値を上げる(低い場合は選択肢が減る)

・複数並行利用する(フィフスオピニオンくらいは必要)

転職は非日常です。

王様気分にさせられて召使いのように動いて褒め称えてくれるエージェントがつけばのぼせるのも無理はありません。

しかし、その勘違いが一番痛い目を見ます。

最終的には自分で決めることになりますが、出来るだけ本当に利害関係のない(家族でもない)、「第三者」コミュニティに参加して相談ができるようにすると良いと思います。

ぼくはMBAのクラスメイトがまさにその「第三者」でした。

後日譚ですが、卒業前に転職活動をしたことで非常に良いご縁とめぐり合うことができました。

これはその第三者のアドバイスとともに歩んで自分で決断した結果です。

もしそのまま利害関係のあるコンサルの話を聞いていたら違う人生でした。

これは事実です。1つのケーススタディとしてぜひ頭の片隅に置いておいてください。

重要なことは利害関係の外にあります。

まとめ

・転職市場に関わる人は色々いるから気をつける

中立の立場を装っていても、結局油断してきたタイミングでマネタイズ(収益化)にかかります。

どこでその人の収益が発生しているのかを考えることで、割り切って付き合うことができるはずです。

そして、他人です。

心細い転職活動の闇を狙って脆い心を攻めてきます。

その人が光に見えても信じすぎないように。本当の光は自分の中にあります。

転職の時だけではなく、他人に人生を少しでも委ねるのはやめましょう。

・第三者を見つける

お金は人間の関係を少し歪めます。

利害関係の外に本当のコミュニケーションやコミュニティが存在していると言っても過言ではないです。

利害関係がある以上、その人を信じきるのではなく適切な距離で付き合いましょう。

本当の第三者にはなり得ませんが、エージェントを複数利用5社以上することで色々なアドバイスから本質を見抜く力を養えます。

美術と同じで良いものをたくさん見ればセンスは上がります。

エージェントも同じ。

良いエージェントを探しましょう、悪いエージェントを見極めましょう。

それができれば本当の意味で利用できると思います。

・自分の将来を決めるのは自分だけ

もうここに尽きます。

誰かが導いてくれることはありません。(もちろん本は別)

人がなんと言おうと最終的に決めるのは自分。

今その環境にいてそのスキルでいるのはあなたの選択なのです。

これはぼくも同じです。

誰かが言ったから、と言う気持ちが少しでもあればぼくと同じ失敗をしてしまいます。

だから、このブログを読んでくれた方はぜひ「自分で」を徹底してください。

転職市場に関わる企業は前述の通り儲かります。

だからTVCMも広告もかっこいい綺麗なものを作り上げる力がある。

そしてパートナーを装う。

綺麗事を言うつもりはありません、最終的に信じていいのは自分だけ。

自分以外には人生に責任は取れませんから。

だからぼくはそう言う人の役に立てる内容を発信し続けていこうと思います。

そのためにMBAもとりましたし。

弱者は弱者の戦略で勝ちにいきましょう。必ず突破口があります。

ぼくは7回も転職して6回は失敗だと思っています。

でもその6回があるから今があるのも事実です。

その失敗を成功につなげるかはあたなが決めることです。

一緒にこの世界と戦いましょう。

以上です、ありがとうございました。

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