もくじ
プログラミンについての興味は何か
こんにちは、しば(@sibambajinji)です。
今回は社会人のぼくがプログラミングスクールに通って気づいたこと、その時に反省した点などを”ようは何か?”を伝えます。
今は学び直しだとか、必修スキルだとか何かと話題になるプログラミング。
ぼくの場合は興味を持ったのは、MBAのクラスメイトと武者修行でシリコンバレーツアーに1週間行ったことがきっかけです。
その時に一番興味があったのは「42」という全部無料のプログラミングスクールでした。
「42USA」は元々、フランスにある本校から分校化されて2016年に設立されました。フランス・パリで創設された授業料無料のプログラミング教育特化の次世代型教育機関です。パリ校を立ち上げてから3年で「Tesla」や「IBM」「Amazon」などの名だたる企業に卒業生が就職を果たしており、新進気鋭のプログラミング教育機関として注目されました。
THE BRIDGE 「先生のいない学校」はじめましたーーFacebookやTeslaが積極採用するプログラマー養成学校「42USA」の実態とは?(前編)
フランスの投資家がお金を出して、学生は全て無料で学び大企業への就職など自分の夢を叶えることができる。
貧しくてもOK。
必要なのはプログラミングのセンスだけ。
とてもクールだと思いました。プログラミングにはそんな可能性があるのかと。
ぼくはその時MBAの卒業後を考えていて、何を学ぶべきか何に時間を使うべきかを考え始めていた時期でした。
そのためのヒントや刺激を求めてシリコンバレーの企業に訪問してきたのも事実です。
海外の日本との教育の違いにショックを受けつつも、ぼくがプログラミングに自分の時間を投資しようと思ったのは、そんな夢のような学校を実際に見学してきたからでした。
プログラミングを学ぶ色々な選択肢
ぼくは周囲から”化け物”と呼ばれるほど、ストイックな生活をしていたのでプログラミングを学ぶ時間を作ることはあまり心配していませんでした。
しかし、ぼくはプログラミングは超素人。
何もわかりません。
そこがスタートラインだから、学校?教材?いくらくらいかかるの?
などゼロから調べていくことになりました。
まず学び方は大きく分けて三つに分類されます。
<プログラミングを学ぶ三つの方法>
1:本での独学
2:オンライン教材を使った半独学
3:講師対面による通学形式の学習
プログラミングを学ぶ中で知ることになるのですが、最初に「環境構築」という壁があります。ここは正直素人には難しい壁です。
ぼくは調べていく中で、「1:本での独学」は選択肢になく2は存在を知りませんでした。
結果「3:講師対面による通学形式の学習」を中心に見ていくことになりました。
社会人という条件を考えて、学費と通い放題などコストパフォーマンスが重要な選ぶポイントになっていました。
ぼくの当時の会社は新宿区にありましたので、終業後に通うことができるかどうかも重要です。
結果的にかなり絞られて、説明会を受けWEBCAMPという渋谷道玄坂のてっぺんにあるプログラミングスクールに通うことにしました。
WEB CAMP(現DMM WEB CAMP)
https://web-camp.io
決めたポイントは、
・価格が比較的安価だった(2ヶ月で12万円)
・終電まで毎日通い放題
・オンラインでの学習も可能
という三つのポイントでした。
<学習するものは>
・ruby on rails
・ruby
・HTML
・CSS
が、実際には思うような結果にはなっていません。
仕事とプログラミングスクールを両立させる苦行

上の図をご覧ください。
これは、ぼくが素人の社会人として仕事をしながら新宿から渋谷までの往復を繰り返し勉強してきた時間の推移です。
本当に投資した分を回収できるのか?
という疑問が最初からあったので毎日エクセルでつけながらプライベートゼロで学び続けました。
結論としては社会人に対面型プログラミングスクールはコスパが悪いです。
それをこれから語っていきますが、前提としてぼくが通ったプログラミングスクールの話ですが共通する課題は他のスクールもあるのではないかと推測します。
まず、講師はアルバイトも含めてローテーションです。そのため結果に対してはコミットしてそうでコミットしていません。
それはマンツーマンでアウトプットさせることがゴールではなく、学習のサポートとして存在しているからだと思います。
もちろんマンツーマンのスクールがあればそこがベストです。
当時それに近いプロラムをオンライン学習サイトの「schoo」が開講しており、迷っていたのですが、人材不足でサービスを閉鎖したことを名刺交換したschooの担当から聞きました。
単純に講師の数が不足、一人にかける時間の不足、という構造はどこも同じだと考えられるので講師のスタンスはサポートにとどまります。
仲良くなってプライベートでも繋がって卒業後も教えてもらうみたいな学生もいましたが、それは少数派だと思います。
講師のキャラクターなど相性問題が残るので期待しないほうが良いと思います。
ぼくの目標は就職活動を行うための、オウンドメディア(自己紹介サイト)を構築することでした。

当時講師からは絶対できますよ、と声をかけられて鵜呑みにしていた自分がいました。その言葉にコミットはなかったのです。
上の図にあるとおり、このスクールを選んだ理由の一つのオンラインカリキュラムは早々に質が高くないことを知りました。
ようはネットに落ちている教材を参考に講師も教えいていたのを見て、講師自体が教材を参考にしていなかったからです。
なんとなく焦りました。本当にカリキュラムをこなすだけで作品を仕上げられるのだろうか?
講師は自分の使える時間を知っているのだろうか?
半月ほど過ぎたあたりで自腹で他社の教材を使うことになります。これはスクールの先生がこちらの方が勉強になるし他の学生もこっちを勉強しているよとのことでした。
矛盾を感じつつも、優良なサービスを教えてくれたことに感謝しつつ購入。
サブスクなので月額制で980円が学費に上乗せされた気がしました。
<その時に加入したプロゲート>
https://prog-8.com
<初歩は無料でしかも動画で学べるドットインストール>
https://prog-8.com
このサービスは先に知りたかった。
本気でお世話になりました、プロゲートはレベル100を超えるくらいやり込んでドットインストールは無料なのはほとんどやってみた。
正直社会人が1、2ヶ月のプログラミング学校に行こうと意気揚々に入学しても最初はおそらく初歩の初歩。
この初歩の初歩に足を取られている間に1ヶ月くらい余裕で過ぎます。
その間一番のメリットでもある講師も捕まえられないし、作品づくりなどの実際の作業まで行けないからひたすら自己学習を講師を目の前にしてやる。
大抵はその動画サービスや他社アプリで確認した方が早いからそっちを見る。
しかも講師に質問してもQ&Aサイトで確認するから時間がかかるし自分の時間を取られる。
だから、社会人が対面型のプログラミングスクールに通う場合の注意として、基礎はオンラインで終わらせてから、講師を使い倒せるレベルで作品の方向が決まってからにした方が絶対良いです。
当時ぼくは本当に悔しい思いをした。
プログラミングスクールのメリットとデメリット

今回の体験談はあくまで、「社会人が行ってみた」です。
だから可処分時間の多い学生やフリーター・ニートの場合は全く状況は異なります。
なぜなら学校に居続けられるから。
ただ、社会人が学び直しとか興味でプログラミングスクールを…と考えた場合の参考にしてください。特に個人的な感想も多いですが核心をついていると思います。
ぼくは卒業時にこの資料をプログラミングスクールの幹部へ提出し反論がなく、核心をつかれたのは事実だと思います。
過渡期だったので、今はもしかすると良いコンテンツなど学び方も変わっているかもしれません。
その前提で注意する点を考えてみました。
まず、学習には投資する時間が必要です。もちろん能力次第の部分はあるもののプログラミングスクールでは基礎を終えるのに「80時間」は必要と言われました。
実際に肌感覚でぼくもそのくらいは”超素人”から”素人”になるにはかかると思います。
そしてその時間が大切な学習期間に奪われます。だから前提として自習した上での入学をお勧めします。
実はぼくの後に知人が興味をもち2人入学しました。
理由は聞かずに終わりましたが、そのうち一人は1ヶ月もせずに退学していきました。
独学のみでプログラミングスキルを身につけようとした場合、約1000時間の学習時間を確保しなければならないと言われています。いかに、その時間を生み出していくかが命題になります。
時間の壁とは 侍エンジニア塾ブログ

もう一つは講師の質です。
おそらくアルバイトの講師も含めて担当になることが多いと思います。
その場合、解決策が適切ではなかったりコミュニケーションが下手だったりとうまく理解できない場合があります。
ぼくの体験だと、パッと来てパッと修正して終わり。体系的に理解するのは難しいことが多かったです。
なので学校を選ぶ際に注意する点としては、入学して約束してもらえることは何か?
その根拠は何か?を確認することが良いと思います。
最後に自社コンテンツの強さです。
何を売りにしているのか?という点が一番重要です。
なぜならば前述の通りプログラミングを学ぶ良い仕組みはプログラミングスクール以外にも多く存在するから。
その他のサービスを超えるほど良いコンテンツがあるかというツッコミができるくらいの状態が入学するかどうか迷うべきタイミングなのではと思います。

プログラミングスクールで学んだプログラミング以外のこと

プログラミングスクールには多くの学生が来ます。
それは本当にカオスな状態で社会人はあまり見かけなかったと思いますが、個性豊かな人たちが来ます。
・就職のために学ぶ人
・作品作りに学ぶ人
・興味を持って学びなおしに来る人
こう人たちと同じ空間にいることが刺激になるのは大きなメリットです。
特に社会人は会社の仲間しか普段目にしません。
企業によっては意欲の低い社員ばかりのところもあるかもしれません。
ですが、学ぼうとしている人からは多くを学ぶことができます。
それがこう言ったスクールに通うメリットの一つにもなるのではないかと思います。
ただ、ぼくの行ったプログラミングスクールで少し残念なのは学生同士のコミュニティはなくみんなバラバラに学習するだけのコワーキングスペースみたいになっていたことです。
このつながりを強化して卒業生同士の交流などいろいろ可能性がありそうな場所なのにもったいないなと思っていました。
まとめ
ぼくは結論どうなったのかというと、無事卒業できました。
身バレするので作品はアップできないのですが、期間内で仕上げることが難しく卒業後も少し時間をもらい作品も見事に完成できました。
最後には仕上げでかなり一生懸命にサポートしていただけたアルバイトの講師の方に助けられ本当に感謝しています。
プログラミングを学んでわかったことは、
・ロジカルシンキングが鍛えられる
プログラミングはピタゴラスイッチみたいにゴールまでのプロセスが全て関係しています。
だからコードのつながりを意識して結果を見て修正してという工程の中で論理的に考えていく力をみにつけることができます。
・自分で調べる力を養う
これは、講師の方を見て学んだことですが当然講師も全てを理解できているわけではありません。
ですから学生の質問ごとにケースが異なり都度ネットで調べながら講師自身も学んでいたのです。
だから、それは学生にも同様のことが言えて自分で問題を発見して解決することがとても重要だということです。
・自己責任の意識が必要
プログラミングスクールでは今日はここまで、というタイムスケジュールがとても重要です。
だから事前に課題を終わらせておいたり、質問やトラブルをまとめておいて有効に時間を使うということが大事です。
その管理が甘く講師に任せていたら思っていた作品やゴールには近づけずに終わります。学校や講師のせいにはせず自分の考えのもと進めていく意識を育てる機会にできました。
以上、いろいろなハードルや課題が多いプログラミングの学びですが
学ぶ価値は十分にあります。
自分の仕事に生かそうという発想ではなく好奇心から学ぶ方が楽しく進められるはずです。
説明会やオンラインのアプリなどで十分さわりを理解できると思いますので、まずはきっかけとしていろいろ見ていくのが良いと思います。
ありがとうございました。