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専門卒がビジネススクールでMBAをとって気づいた5つの事実

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こんにちは、しば(@sibambajinji)です。

ぼくは社会人になってから自分の能力がどこまで上がるか実験中です。

社会人になったら仕事や人間関係など悩みはつきません。

そうした場合は本やセミナーで能力を上げるという選択肢が一般的なやり方ではないでしょうか。

当然悩んで本を読むことで解決することもあります。

でもぼくは超ブラック企業にいたおかげで、経営って本当にこれで正解なの?という疑問がふつふつとわき体系的に経営を学ぶ必要性を感じていました。

搾取され続けることが会社員なのか?

ぼくは課長レベルなので、ぼくよりも弱い立場の仲間が大勢いました。

少なくとも何人かはぼくに相談をしてくれていたので、回答の精度を高めないとこの人たちが間違った方向に行ってしまう…

そんな気持ちもあり、ぼくは20代で貯めていた貯金を全て使い果たしビジネススクールに通うことを決意するのです。

入学した理由はこの二点

  • 超ブラック企業を卒業するための武器が欲しい
  • 経営を知ることでブラック企業がやっていることが正しいのか知りたい

今回はそうした経験を通して、気づいたポイントをまとめてお届けします。

「ビジネススクール」というキーワードが脳内SEOで上位表示されているのであれば少しイメージを持っていただけると思います。

<こんな人にオススメ>

・ビジネススクールって実際通うとどうなの?という疑問がある方

・MBAを取得するのはどういう感じなの?と興味を持っている方

・ビジネススクールってそもそも行く価値あるの?という方

本当にお金を投資するべきは自分

ぼくは超ブラック企業に勤めていた時期が長すぎて、常に自分のことをなんとかしたいとずっと考え続けていました。正直これは高校を卒業してから専門学校の新聞奨学生を経験して以来17年間ずっとです。

実家を出てからぼくのメンタルを支えていたのは、「自分はいつかすごくなるはず」という思いだけでした。少しでも前に進みたくて節約していた貯金は自分の将来の為と家族に何かあったら自分がなんとかするという気持ちからでした。

そしてある超ブラック企業でぼくにとって1つのターニングポイントが訪れます。消耗しきってメンタルもフィジカルも共に限界を迎えそうになっていました。病院には行きませんでしたが、おそらく鬱状態にもなっていたと思います。

このままじゃダメだ。

自分を奮い立たせるような気持ちが湧いてきたのは、祖父の死がきっかけでした。大事な人も最後はいなくなるという現実を見たことで行動する気持ちになりました。

その時手元にあったのは20代の営業時代に貯めた幾らかの貯金。これを元手に何か自分を変える扉を開くしかない。そう考えて色々と試行錯誤していました。

お金を増やすことがまず思い浮かび、株式投資や不動産やFX(これは経験済み)色々と考えましたが、投資はお金が増えるかもしれないけど自分には残るものが少ないのではないか?

この時はこうした投資はもう少し先で良いと思っていました。

一番大きくなりそうな投資案件を考えていた時に、ふと思いついたのが

自分に投資すれば元本割れすることもないし将来のリターンを自分で大きくすることが出来るかもしれない。そう考えてぼくは自分に投資することに決めたのです。

実際不動産や株式はリターンがあるかもしれませんが、自身が知識を得た場合その知識を生かしてビジネスモデルを作ったり応用が利きます。

大きな覚悟が大きな行動を促す

人間は基本的に変化を嫌うようにDNAにプログラミングされていますので、現状維持が好きです。

だから何もしない方が心地よいですし、ましてや手元の資産を削ってまでリスクを負うことは心理的にも大きな負荷となって変化をすることをやめさせようと必死にプログラムが発動します。

だからよく言う「逃げ道を断つ」と言うのはそうしたDNAプログラムを強制的に発動できないようにする仕組みだとぼくは考えます。

本が積ん読になっていたり、年初の今年の抱負がいつの間にか忘れられたり意思決定のレベルが弱ければ現状維持に自動的に戻す強力なDNAプログラムが発動している例ではないでしょうか。

ぼくは入学する前に、超ブラック企業の役員からは「お前には絶対無理」と先にMBAを始めて中退しているのにも関わらず根拠のないことを言われていたのですが、正直そのくらいハードな環境になることは自覚していました。(この一言でぼくは反骨心に火がついたのですが)

貯金や自分の時間を失うといった大きな覚悟があったから卒業するまでの2年間走り続けることができました。(実際に入学同期のうち肌感覚で30%程度は最初の一年でいなくなりました)

何かを得るには何かを捨てなければならない

ぼくの場合はMBAの取得は本気で地獄と言った方が良いかもしれません。それは超ブラック企業との兼業でやるのでストレスが二倍以上になりました。

基本的にほぼ予備知識のない授業や宿題が続き多い時には3〜5本のカリキュラムが同時進行しているので、発言数(授業別に数の最低条件がある)やテスト、授業動画の確認などを仕事以外の時間で行う必要がありました。

要領のいい同期は仕事中にも進めていたしたし、ぼくの上司は仕事時間と部下を使って卒業していました笑

ぼくが働いていた超ブラック企業は「監視カメラ」で動向を常にチェックされていましたのでそう言ったステルス兼業の難易度が高くはっきり言って諦めて別の時間でやっていました。

となると、出来るのは朝の出勤前、昼休み、帰宅後と言う感じの隙間時間が中心です。朝は毎朝5時に電車に乗って7時から会社で勉強し、昼休みは会議室に閉じこもって勉強、帰ってからは2時くらいまでぶっ続けでやってました。

だからお酒も基本飲まない、人とも会わない、TVやゲームは基本全部捨てると言う状況でかなり断捨離したのを今でも覚えています。ただそのおかげで本来は3〜5年かけてとるMBAを最短の2年でとることができたと思っています。

誘惑がある状態では絶対に大きな目標は達成出来ないと確信しました、あらゆる意味で孤独でしたがその孤独で時間の使い方を尖らせることが出来たので失ったものは多いですがその分MBAや継続力や自制心など目に見えない得たものも多いのは事実です

貧困の連鎖が生み出す情報の格差

MBAを学ぶ中で一番ショックを受けたのは、入学している学生(社会人)のセグメントの違いでした。どこを切っても大手企業のエリートみたいな人材ばかり。

ぼくと同じような境遇の人はまずいませんでした。しかも基本的に余裕のある生活をしている方が多くそこまで逼迫していない感じがぼくの存在を浮かせていました。

入学者のデータを調べてみると高卒・専門卒から入学する割合はなんと

2%

日本の貧困の連鎖の縮図を見ているようでした。これは個人的な感覚でしかありませんが、ぼくも専門学校卒でいわゆる低学歴です。そうするとそうした人間でも入社できる企業に必然的に入社する可能性が高くなりますが、ぼくの周りには同じくそうした背景を持っている人が多かったです。

そしてビジネススクールに自分のお金を使ってまで行こう、と言う考えに至る人たちは0でした。

しかしある意味で恵まれた環境で大人になり社会経験をした人はこうしたビジネススクールに触れる機会が一定確率で発生してきます。

MBAは別に取らなくても良い資格です、しかし生まれの環境によってビジネススクールに通う確率がここまで違うと言う事実を知り、格差が広がる理由を理解した気がします。だからぼくと同じような境遇の人には少しでもビジネススクールの価値を知ってもらって行動することに興味を持ってもらえたらと思います

情報の価値は対価によって変わる

ネットには大量の情報があります。それはこれからも変わらないことだと思いますしますます便利になるでしょう。

しかしその情報は玉石混交、価値のある情報を見抜くにはそれなりの経験が必要ですし油断したら商業情報ばかりつかまされる可能性だってあります。

間違ったネットビジネスや情報商材を選ばなければ、有料の情報には価値があることを体感したのは入学してからです。ぼくたちが学んだ内容は基本的には日本を代表するコンサル企業のマッキンゼーアンドカンパニーのノウハウ。

本来はマッキンゼーに入社しなければ得られないようなノウハウを体系立てて学ぶことができました。MBAをとったことよりもこのノウハウを手元に置いておくことができる状態になったのは非常に有益です。

これは学校のブランディングを考えれば当然ですが、講師陣の持てるリソースを最大限発揮するためにコンテンツを作り上げます。結果的に講師陣の経験がコンテンツになり門下生になるだけでその全体を把握し体得するまでに至るのです。

価格設定はその分で考えれば十分元を取れる内容ですし、講師によってはどの学校を独立し学校では1コンテンツだった自身のカリキュラムを4ヶ月60万円で提供したりしています。

ある意味でネットで全て理解できそうなこの世界ですが、それはネットしか知らない人たちの”経験”からの意見。でも実際にはネットに無い有益な情報は確実にあってそれは権利や特許で守られています。これだけ書くと情報商材のアフィリエイトみたいですが、それは事実ですので信頼を置ける発信者が有料で出している情報はその価値があるし、それは対価を払わなければ絶対に見ることが出来ないものだと思います。

ビジネススクールに集まる人種の違い

最後ですが、”人”について触れたいと思います。

会社や学校、そしてビジネススクールと言ったコミュニティには必ず人が集まります。そしてそれはなんらかのフィルタを通じて集まったといえます。

例えば

  • 学歴
  • 収入
  • 職種

色々な条件フィルタがあり、そのコミュニティには人が集まります。類友とはよく言うもので、同じ条件下の人が集まりやすいのはそうした見えないフィルタが存在しているからではないでしょうか。

だから同じところにいては成長しないと言うのはこれが原因なのだとぼくは思います。会社の中に尊敬できる人やレベルの全く違う人がいる場合はラッキーです。

ビジネススクールはある意味で、自分の時間とお金(会社出資の場合もありますが)で通うことを決意した、基本的に意欲の高い人種が集まります。

これはビジネススクールが設定している学費やカリキュラムのノルマと言う前提条件がハードルになって参入の壁を高くしているからですね。

そうした人種が集まると何がいいかと言うと、基本的に意欲が高くて前向きなので自分もエネルギーをもらうことができますし、自分よりも何次元も高い次元にいる人種が肩書きがない状態で付き合うことになるので刺激が多いです。

ぼくが普通に話してて肩書きを知って驚いたのは大手銀行の常務とかが普通に勉強している姿とかは驚くと同時にモチベーションが上がりました。

会社にいたら絶対に交流しない人物との交流は大きな価値です。とんでもなく偉い人たちとフラットな関係で意見交換とかはとても気づきがありますし視座を高めることができます。同じ覚悟で集まったコミュニティの人種は自分を引き上げる出会いになる確率を高めます。

なんか意識高い系の記事で少し気持ち悪さはありますが笑

これがビジネススクールに通って気づいた大きなポイントです。

MBAでの学びや気づきはまた別の機会に投稿します。

お付き合いいただきありがとうございました!

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