こんにちは、しば(@sibambajinji)です。
7回の転職の後にMBAをとり人事の仕事をしつつ、イラストやゲームが好きな30代の社会人です。
今回はキャリアはネットで調べられないと言う話。
まぁ実際は調べられますが笑、調べてもあまり意味がないと言うことをお伝えできたらと思います。
自分の仕事の将来やキャリアパスをどう描くべきなのかとか、変化の激しい時代で会社があまり信用できない人におすすめできる内容です。
ぼく自身の経験と良い影響を与えてくれた情報が元になっています。
結論から言うと、個人のキャリアは定義されるべきではないと考えます。
なぜか、それは選択肢が増え人間には複数の可能性が用意されているからです。
では本題です。
情報は全てネットにあると勘違いする時代
スマホの普及率は日本全体でも8割を超え誰でも使える時代になりました。
それは当然だと思います、便利なものはスマホだけではなく普及します。
さて、スマホが便利なのは「ネット」につながっているからです。
ネットにつながっていないスマホは文鎮になってしまうほど機能が制限されます。
わからないことがあれば、「ググる」ことで優秀な検索エンジンがあなたの疑問に最適なURLを提示してきます。
もしくは検索窓でさえ質問をサジェストで予測してくるでしょう。
とても便利ですね。
大抵の疑問や調べごとはそこに載っていますから、スマホひとつあれば答えが見つかる。
グーグル先生という言葉があるほどネットは多くの人の頼れるパートナーになっています。
しかし、その答えは本当に真実でしょうか。
多くの人が参考にしているから、人気だから、有名だからという情報で信頼している可能性はゼロではないはずです。
例えばですが、「就職の人気企業ランキング」を例えにしてみます。
有名企業が上位を占めていて、その業界も誰もが納得する輝かしい業界です。
しかし、誰がその情報の信頼性を担保するのでしょうか。
その情報の発信源はまだ就職をしたことがない学生です。
という背景を理解して情報を取り扱えば良いですが、そこまで深く考えなければ情報の表面で判断することになります。
「ああこの企業が人気なんだ」
この判断からその後の情報収拾や自分の価値観を形成していくので非常に危険です。
情報を鵜呑みにせず
「ああ学生はこの業界を意識しているのか、どうしてだろう」
程度に自分で情報を処理することが出来たらそれは正しく情報を扱えているということになるはずです。
これは1つの例ですが、ネットにはそうした性質の情報が溢れているのが事実です。
その答えのひとつしては、グーグル先生は”先生”ではなく”広告”だからです。
グーグルはよくテクノロジー企業であると称されます。確かにグーグルアースや次世代ウェアラブルデバイスの開発など、次々と革新的なサービスを発表してきました。しかし、何で儲けているのかと言えば、今もまだ収益の柱はリスティング広告なのです。つまり、収益の点に着目をすれば、グーグルは世界最大の広告会社と言えるでしょう。
世界最大の広告会社グーグル
辞書としての機能は普遍的な情報なのである程度信頼はできます。
確かに検索すればその「単語」に反応して記事や情報を優秀なものから上に表示してくれます。
ではその優秀な定義は何か?
・検索された単語が含まれている(キーワード対策がされている)
・多くの人が参考にしている(リンクを貼っている)
・もしくは広告枠を買っている
表示される順位は対策を取られた情報が多いのも事実です。
それはブログかもしれませんし、ニュースや、企業広告かもしれません。
その情報にどういうバイアスがかかっているかは文字だけでは判断しづらいものです。
そこにある情報が無料である限り、自分で取り扱いを注意する必要があるのが今のネットの処世術となるのではないでしょうか。
もちろんなんでこんな素晴らしい情報が無料なのかというものもあります。
まさに玉石混交です。
だから、まずネットで調べてわかったつもりになることのリスクをお伝えします。
ネットで自分の人生は調べても出てこない
ネットはぼくにも影響を与えてきました。
実はぼくはiphoneを日本で最初に手に入れた人間です。(理論上)
初めてiphoneが日本で販売された日整理券1番で購入しました。
そんなぼくは一足早くスマホの世界で生活することになりました。
スマホで調べれば自分の気になっている情報やわからないことがすぐわかる、とても刺激的な感覚でした。
自分の仕事も同じ様に調べていました。
この仕事をこのままやってて大丈夫なのか?もっと稼げたり自由になれる仕事や会社があるのでは?
そんな疑問は働いているあなたも考えたことは一度くらいあるのではないでしょうか。
ぼくは当時そうした情報を鵜呑みにしてしまい、自分の将来を組み立てようとしていました。
でも実際には仕事の内容は企業によっても違うし求められる水準も様々。
しかもぼくの場合は倒産や起業の失敗もしています。
デザイナーはかっこいい、営業は稼げる、人事は優秀
それぞれが確かそんな入り口と情報でした。
ぼくのキャリアはいつの間にかネットでは調べられないほど、レールから脱線したものになっていました。
職種はデザイナーを経験して、営業からの人事、参考になる人や情報は無くなりました。
こんなに異色のキャリアを持っている人間は、そういなく自分で考えざるを得なくなったのです。
キャリアを変える途中は大変な思いをしましたが
今ではデザイナー時代の”デザイン思考”がいかされ発想や物事を整理する力が役立っています。
営業時代のコミュニケーションや洞察力のおかげで物事がよく見えます。
人事の仕事にはそうした複数の経験があったおかげで、そこら辺の同種とは差別化を測ることが出来たのではないかと思います。
こういうステップを若いうちから組み立てて行こうというのは少し難しいかもしれません。
しかし、引用の様に好奇心や行動をする力があればその変化を自分の武器に変えることができるかもしれません。
ぼくは実際にそうせざるを得なかったから結果的にそうなってました。
「キャリアは予想していなかった偶発的なことによって決定されることが往々にしてあり、それは決して悪いことではない。」という考え方があります。「計画的偶発性理論」と呼ばれています。この理論は転職を考えるうえでも意味があります。
キャリアプランはなくていい?|偶然を活かすキャリア
キャリアを定義しない方が良い
仕事をしていると、その職種に考え方が限定されがちだと思います。
人事だったら人事、営業だったら営業とかです。
でもこの考え方では自分の可能性を狭めてしまいます。
ぼくは人事であまり関係のないMBAやプログラミングを学んでみて
色々な可能性を感じました。情報量も一気に増えました。
自分の考える頭の中に、「テーブル」があるとしたら普通の人は関係ないものを乗せません。
だって知らないから。
知らないから乗せないのは、そのまま可能性を狭めていると同じです。
さっき書いた好奇心とかという要素は、自分の可能性を少しずつ広げてくれます。
知ることが自分の可能性を広げていくのです。
だから、ぼくは〇〇だからとか関心の幅を狭めるのではなく興味を持つことが自分の次のキャリアにつながるはずです。
そして今の時代はそれが許される。
副業でプログラマーをやってもいいし、イラストを描いてもいい。
差別化をすることこそがこれからのキャリアではないかと思います。
そこには企業のネームバリューは関係ないはず。
ぼくが中国で友人から聞いて影響を受けた藤原和博氏の「キャリアの大三角形」というという話があります。
3つのキャリアを掛け算して大三角形をつくる。「大」というところがミソです。「大」三角形で希少性を飛躍的に高めて、100万人に1人の希少性をゲットしようという話です。
3つのキャリアを掛け算して大三角形をつくる
要はオリジナルになるということで、その要素として3つのキャリアを掛け算しましょうということです。
ぼくもこの話を聞いてからは、デザインや、営業、人事という複数のキャリアをイメージしてその先をどこに踏み込むか試行錯誤しています。
普遍的なスキルでない限り、転職や環境が変われば価値は変動します。
一社や一職種に頼り続けるのではなく、その会社と職種で学び次に活かせるものは何かという点を考え続けることで、オリジナルなキャリアを築けるのではないでしょうか。
まとめ
・グーグルは広告会社で先生ではない
何かのバイアスがかかった情報に左右されない様に自分の頭で選別しましょう。
・人生の偶然性をいかす
計画的に行かないことは理由があり、それは将来意味を持ちます。
偶然を楽しむ力が重要です。
・オリジナルのキャリアで差別化する
・一社一職種に縛られず、興味があるものを調べて体験しましょう
・今のスキルや経験にかけ合わせると相乗効果のあるキャリアを探しましょう
以上です。
ありがとうございました。