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ほんしつめがね

ほぼやく:ほぼ要約した書評

死ぬ前にえらいてんちょうの「しょぼい起業で生きていく」を読んで。

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こんにちは、しば(@sibambajinji)です。

えらいてんちょうさんこと”えらてん”さんの著書、「しょぼい起業で生きていく」を読みましたのでほぼやくしました。

3秒でわかる読むとおすすめな人はこちら。

  • 満員電車に疑問を持ちつつ通勤する社会人
  • 満員電車に疑問を持ち始めた新社会人
  • 満員電車に恐怖を抱く学生

そうです、仕事嫌いになりそうな人全般におすすめできる内容ですので時間がない人の代わりにポイントをお伝えします。

ほぼやく(ネタバレあり)

「会社で働いて、お給料をもらって、それで生活をする」、いくら多様化社会だと言っても、いまの日本ではそういったいわゆる「サラリーマン」としての生き方が「普通」とされています。ですが、日本人全員が会社で働くのに適しているとは限りません。もう会社組織の中で生きていくのがイヤな人、そもそも会社に入れなかった人、会社を辞めてしまった人、アルバイトが続かない人、みんな大丈夫です。しょぼい起業は、何の準備もいりません。イヤなことから逃げてもやっていける生存戦略を紹介します。

しょぼい起業で生きていく| イースト・プレス

この本に書かれているのは、世の中で「正しい・当たり前」とされている働き方や生き方のマインドセットを変えて生きることの可能性を提唱しています。

要は、サラリーマンが嫌なら辞めても死なないから逃げればいい。

それを実践しているのが著者の”えらいてんちょう”さんです。

ぼくたちが生きている社会は企業や組織で成り立っているので、多くの社会人は会社に勤めることが正しい・当たり前と考えます。

ぼくもその一人。

ただぼくの場合は逃げ方を知らなかったから逃げずに戦うしかなかっただけ。

でも、世の中にはそうした組織や会社での働き方が合わないと感じる人は潜在的には相当数いるのではないでしょうか。

この”えらいてんちょう”さんの書籍が3万部を超え支持され続けているのが、その証明です。

そしてこの本には、会社を辞めても生きていける価値観や考え方とえらいてんちょうさんが実践したとりあえずやってみるというスタンスではじめる「しょぼい起業」の概要として以下のようなものが書かれています。

  • 家と店を同じにしてコストを浮かす
  • 通学を商品の輸送に変える
  • 仲のいい人間に無償で店を任せる
  • 楽しむことにお金はいらない 他

正直、数字が語られていないのでこの本の内容だけでは具体的なイメージや行動にはつながりにくい部分もありますがSNSの力がとても偉大だということが理解できる一冊です。

特筆すべきは、書籍の最後の方に100万円をツイートだけで出資してもらった逸話がのっていますが普通はそんなことなかなか想像できないでしょう。

しかしえらいてんちょうさんやその周りの人の活動を見ている人にとっては、観察ができているので「こいつは信頼はできる」というところまではSNSで関係を築くことが出来る時代なのだと考えさせられます。

ラテラルシンキングの鬼で実は「しょぼくない」

「しょぼい」とタイトルにつくと本当にしょぼそうな気がするのが言葉のすごいパワーだなと思う同時に、しょぼそうと思い込んでスルーしてしまっては言葉の裏に隠れる本質に気づかずに終わる可能性もあるのだと本書を読み感じました。

本書を読んで感じたことは「ラテラルシンキング」が得意な人なのだと考えました。

ラテラルシンキングは既成概念に囚われず、多角的な視点と自由な発想で創造的な問題解決を図るため、結論は1つではありません

ラテラルシンキングの意味

読みながら考察してみるとわかるのですが、まず既成概念にとらわれずに一般的な社会人になることを諦めています。

この時点でぼくだったら「ぼくはダメな人間なんだ」と勝手に世間体を考えて自ら落伍者だと思いこむことでしょう。

しかし、えらいてんちょうは違います。「別にサラリーマンになること以外もアリじゃない?」と自ら肯定する材料をラテラルシンキングで突破しています。

さらに起業というのは立派なものというイメージを自ら覆し、「消去法で辿り着いただけ」と表現しつつ事業計画ありきの立派な起業の方がリスキーだと語ります。

その証明として実体験を語るのですが、最初の計画とは全く違った方向に事業機会を見つけたのは「流れに身を任せたから」という点。

確かに事業計画や”当初の”という固定概念があれば人は行動が鈍くなります。

でもなんとなく必要とされている方向に流れて必要とされることをやる。

この考え方は現代の変化に合わせた新しい働き方だなと気づきを得ることができます。

個人のキャリアも同じですね、最初に決めたキャリアを歩むぞって言ってずっとそのキャリアを歩んでいる人をぼくはあまり知りませんが結果的にそれが自分のキャリアになっていく。

しょぼい起業ももしかするとそういうことなのかも。

まとめ

えらいてんちょうさんの特徴。

  • JUST DO ITの精神でやってみて考える
  • お金は基本かけない
  • 人の信用を大事にする
  • 価値はお金だけではないという考えを持つ
  • 死なないことが一番、嫌なら逃げる

最後に借金玉さんとの対談が書かれていて二人とも経営者だということで含蓄のある会話をされているのですが、「死なないこと」という話題に関しては特に強調されていたと思います。

この本は別に起業や退職を勧めるものではなく、しょぼい起業が提唱するもう1つの優しい世界を知り、既成概念の枠からはみ出して考えることを示唆しています。

ぼくはサラリーマンというよりメディアや学校の先生や親からしか情報を得ることがない学生こそこの本を読みラテラルシンキングで自分の「好き」で生きていける方法を考えていくことができたら良いのではと考えました。

良い本です、ありがとうございました。

追記

この本は、実はえらいてんちょうさんが経営する書籍にも登場するイベントバーで開催されたアフィリエイターのまりもさん・ほのぼのさんから頂いたもの。

毎日別の店長が経営する面白いお店で、駅からかなり遠い住宅街。

書籍の内容を実体験した上で書評をかけたのは自分にとってもリアリティがあり、こういう世界も成立するのだと考えられました。

特にイベントバーでの面白かった出来事は、バーなのに子供が隣で受験勉強してるところ。塾だと思いますが、かなりカオスでした。

こういうコミュニティがあると思うと心が少し優しくなれます。

余談ですが、フライヤーという要約アプリがありますが、そちらで先に「しょぼい起業で生きていく」を読んでいたから、全体像を意識しながら読み進めることができました。

要約アプリだけでは行間が読めないですが、要約を先に読むことで本の勘所を頭に入れておくことが出来るのはとても有用ではないかと気づきがありました。

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