こんにちは、しば(@sibambajinji)です
ぼくは転職を7回失敗してエージェントにも騙された経験を持っています
そして人事でもあります
だから面接する側でもあるのでおそらく述べ1万人くらいは面接をしてきたのではないかと思います
色々な会社で人事を務めてきた結果多くの求職者の方を見てきたのですが、皆さんとても自分の人生に迷っているなという感じを受けていました
転職の動機は基本的に前職からの逃げが多かったりするので”転職したい”が先行しています、企業側からすると使えれば採用、使えなければ不採用です
端的にいうと多くの企業はその人の人生を考えて採用しているわけではなく、会社の中の役割にマッチングするかどうかで採用が大抵決まっています
だから転職者の方は”ただ内定が欲しい”という心理状態になってたら良くも悪くも採用する会社の都合に振り回されて結果的にミスマッチなんてことも多く見てきました
そして、そこに関わるのが転職エージェントです
転職エージェントってどうすればいいの?
という方の疑問を持っている方に対して、ぼくの個人的な求職者の経験と人事的な視点も加えて転職エージェントの選び方をお伝えします。
これはハイスペックな方向けではなくぼくみたいな転職弱者に向けて書いています
転職市場は広くて深いから転職初心者には無理ゲー
転職市場は人生の転機と言えるタイミングでしか触れる機会がないので、普通はそこまで詳しい人はいないのが実情です
だからいざ転職というタイミングになるとどうすればいいかわからず、とりあえずリクナビやマイナビといった求人広告で仕事を探す人やハローワークなどに足を運ぶ人もいます(というか大多数が”自分で探す”スタイルです)
自分のことわかりますか?
実は多くの方が自分のことを知らないもしくは誤解している状態で転職活動を行うので、求人広告などで自分の考えで選んで探すというスタイルはミスマッチを引き起こす一番の原因になります
今ではカジュアル面接などSNSやリファラル採用なども広まってきたので、求人広告だけという人は少ないと思いますが、それでも自分が何をしたいのかをわかって転職している人は実は多くないと人事の肌感覚として感じます
転職エージェントはそのパートナーとして求職者の悩みをききマッチングしている企業を探してくれるという助け舟的な存在になるのですが、
有料職業紹介事業所数 19,355事業所
平成28年度職業紹介事業報告書の集計結果
上記の数字は日本国内にある職業紹介の事業所数です
まず前提として2万弱もの転職エージェント企業が存在しています
とんでもなく多い転職エージェントの数の中から転職初心者が良いエージェントを選びぬくことはなかなか難しい場合がほとんどです
自分のキャリアを考えることで手一杯な状態でさらにエージェントも考えて選ぶということは在職中の方であれば余計に不安な要素が増えるのです
そういったやることが多い転職活動ですが、自分のことを客観的に見てくれるエージェントの存在はやはり心強い存在ではあります
自分ではわからなかった強みや客観的なアドバイスを受けることで、だんだんと自分のことがわかるようになるのも事実だと思います。
じゃあどういうエージェントを選ぶべきなのか?
実は転職エージェントには大きく二種類ある
2万弱ある転職エージェントですが、ある視点で分ければ大きく二種類に分類できます
それは
両面エージェントと片面エージェント
というわけ方です
両面?片面?と、どういうことか単語ではわかりにくいので説明します
<両面エージェント>
企業の担当と求職者の担当が同一人物
例:中小企業のエージェントで数名単位で行なっている場合など
<片面エージェント> 企業の担当と求職者の担当が別人物 例:大手エージェントは大抵この仕組み
結論から言うと両面エージェントを活用することが良いです。
まず片面のデメリットとしては、求職者のレジュメだけで判断される為企業側が出している条件(例えば転職回数や学歴など)で、ふるいにかけられるので機会的な判断や紹介が多くなります。
そうすると市場価値が高い状態の求職者でない限りは手厚いフォローは見込めないので機会的に大量の求人投下がメールに届きます。そしてその中から選んで乱打でエントリーと不合格を繰り返し確率論で通った企業に対して面接にいくと言う非効率な転職活動になります。
ぼくは1ヶ月で500件以上もの求人を出されたことがあります。
当然片面エージェントも商売なので、”商品”にならない人材には工数をかけられません。ですから前述した転職回数や学歴など商品になりそうにない条件を持っているとそもそも登録が出来ない場合があります。(ぼくは大手二社に断られました)
反面、両面エージェントは何が良いのかと言うのは求職者と利害関係が一致しやすいと言う点が大きいです
両面エージェントはそもそもが知名度もなく求職者がまず集めにくい状況にあります
結果的に玉数が少ない状況が常であることがほとんど
だから縁があった求職者へのフォローは手厚いばかりか、内定を得られるようにサポートをしっかりしてくれます。要は工数をしっかりかけてくれるのです。
そして企業側(求人を出している会社)の担当の想いと求職者の想いを同じ担当だからこそマッチングさせることが出来るのでリファラル採用に少し近い血の通った紹介を受けることが出来ます。
もちろん両面エージェントは企業・求職者どちらにも味方ですので高い熱量でサポートしてくれますからエージェントの方からのアドバイスも高品質なものが多く頼ることができます。
基本的な考え方としては両面エージェントの担当者に伴走してもらいながら、片面エージェント(大手)からは複数の案件をもらうことで選択肢や可能性を模索することが効率的な転職活動につながると思います
自分の市場価値次第だが転職エージェントの使い方でキャリアは変わる
色々書きましたが、要は自分の市場価値が圧倒的に高ければエージェントにすら頼らないでもいい案件に巡り会えることは十分可能です
ぼくは最近初めてヘッドハンティングの企業から案件をもらうことがありましたが、それはネットの経歴を見て声をかけたとのことでそうした求人案件は人材紹介会社も持っていない場合が多いです
SNSやWEBに自分のキャリアで売れる情報が何か価値の高いスキルはどこなのか?を考えて乗せることでそうした飛び道具も使うことが出来るようになるので、そうすれば良い企業や仕事に巡り会える確率も高くなります
そのために第三者であるエージェントを使うことで客観的に自分の課題や長所を発見し伸ばしていくことが重要だと思います
このエージェント選びに失敗すると自分の価値を見誤ったり、ミスマッチを起こして早期退職になってしまったりと苦労するのでご注意ください
ぼくは一度エージェントに騙されて半年で辞めることになった経験がありますが、これも自己責任だと自覚していますので戒めとしてきちんとお付き合いするエージェントは選ぶようになりました
ぜひご自分にあった両面エージェントを探してみてください。